[レポート]藁細工ねじねじの会:リアルな森でブッシュクラフト的森の一泊体験 2023年11月25日、26日

先日(2023年11月25日)に開催した
「藁細工ねじねじの会:リアルな森でブッシュクラフト的森の一泊体験」 のレポートです。

リアルな森でブッシュクラフト的一泊体験 とは

当スクールのブッシュクラフトコースは、アウトドアが初めての方が一つ一つ知識と技を身に付けて、森の中で一泊できるようになるコースです。

その仕上げとして、安心安全な環境の中で実際に森の中で一泊してみよう。というのが主旨です。

また、毎回テーマを設けて、新しく役に立つ知識や技を共有する機会にしているので、修了後も定期的に森で楽しめる機会として利用して頂いています。

藁細工ねじねじの会 とは

今回のテーマは、稲わら。

日本は米を主食とするので、田んぼが広がっています。なので、稲を中心とした文化が作られてきました。

私も今年初めて米作りに関わらせてもらって、そのことがよく分かりました。

稲を育てれば、当たり前ですが藁が副産物として生まれます。

自然にあるものを活かして、必要とする物を手に入れる日本のブッシュクラフトにおいて、藁を使って日用品を作り出すスキルは必須じゃないかと思って、企画しました。

基本の縄ない

今回の講師は、一緒に米作りをさせてもらっている松本ネイティブのねじねじ師匠。

彼の、物や機械が普及していなかった子供時代の経験が今に蘇ります。

師匠にとっては当たり前の事が、私たちには当たり前ではないことを感じます。
ひとつひとつの仕草が知らないことでいっぱいです。

まずは綿花を紡いで糸にする体験をさせてもらって、「撚る(よる)」ことを体感します。

その後、稲わらを梳いて(すいて)余分な葉を落とします。
(使う藁は、私たちが育てた稲です)

綺麗にした藁を一束持ち、半分に分けて、それぞれ右回りで撚り、それらを左回りで合体させて撚ります。

そうすることで、撚りを戻そうとする力が相反し合い、結果的に縄として維持されます。

飾りを作る

今回は、学生時代に考古学を専攻し、縄文時代を研究した方もいて、縄文話で盛り上がります。

私たちは、何か物を作るときには素材を入手することを容易なことと考えがちです。
しかし、自然の物から生み出そうとする場合、そもそも素材(今回で言えば縄)自体を作ることから始めなければいけません。

藁細工で言えば、
縄があるから草鞋ができるし、縄があるから結ぶことができる。

こうやって手間暇をかけて作った物って飾りたくなりますよね。
そうやって飾りができてきたのかもしれません。

今回は、右回り、左回り、3,6,9,18など、自然にある法則に従って、気の流れを良くする飾りを作りました。

なんだかんだと夢中になっていると暗くなってきました。

ここからはお酒が登場し、焚き火タイム。

鹿肉のスモーク焼き、お土産の石川の名産「巻き鯖」「ふぐの粕漬け」、洋風炊き込みご飯、焼き芋とお腹いっぱいになりながら、夜が更けていきました。

朝から縄ない

藁を継ぎ足し継ぎ足しして、ふたひろ(3メートル)の荒縄ができました。

次回はロープ作りから始めて、シェルター作りをしても面白いかもしれません。

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