[レポート]防災デイキャンプ 被災時の生活体験編:岳都松本・山岳フォーラム様主催 2024年10月12日(土)

ご依頼を頂きまして防災デイキャンプ講座を担当しました。
この講座は全4回を予定していまして、今回は第四回目になります。
各回取り組む課題を変えて行い、全部受講して頂くと、防災の基礎知識から被災時に使える技を習得できるようにしています。
避難所に着くまでのプチサバイバル(被災地)を体験
今回から参加の方もいらっしゃるので、最初に防災、災害対策の基礎知識を簡単にお伝えします。

当スクールのYouTubeでも解説しています↓
https://youtu.be/54WDKlWzfyg
身近なものでシェルター作りの基本と調理術
午前中は、基本のロープワーク4つを覚えて、ブルーシート、園芸用のイボ竹を使って簡易シェルターを作ります。

お昼の課題:新聞紙でお湯を沸かしてご飯を作れ!
居場所となるシェルターができた後は、お昼ご飯を作ります。
非常時はライフラインが寸断されているわけですから、調理は焚き火で行います。
焚き火の材料は、街にあるもの、新聞紙を使います。
新聞紙なんてすぐに燃えてなくなるかと思いきや、加工してやれば十分薪として使えます。
新聞紙で薪の作り方
- 新聞紙一枚を2回半分半分に折って、細く丸めます。そして、ギュウギュウ絞る。なるべく固く絞ることが良い薪を作るコツです。
- 新聞紙一枚を3回半分に折って、細く丸めます。これを4本作ります。
- 新聞紙一枚を半分にちぎり、その片方を2回半分に折って、細く丸めます。これを4本作ります。
- 新聞紙一枚を半分にちぎり、さらにまた半分にちぎります。その一枚を2回折って、細く丸めます。これを4本作ります。
全部で、
- 長い新聞紙薪 1本
- 親指太さの新聞紙薪 4本
- 人差し指太さの新聞紙薪 4本
- 鉛筆の太さの新聞紙薪 4本
ができました。
これを焚火ボウルに組んで着火します。
着火剤はお菓子
着火も、今回はポテチと一口チョコを着火剤として使います。
子供達からは「食べたい!」という声が上がりましたが、優先順位は食よりも火の方が先です( ̄^ ̄)ゞ

焚き火の上で、小鍋でお湯を沸かしてアルファ米でご飯を作ります。余ったお湯でレトルトカレーを温めます。
簡易テントづくりと焚き火作り、災害時の動き方




お昼を挟んで午後からは、さらに体験、学んでいきます。
事前学習
・薪の集め方、森の歩き方
・STOP:パニック二次被害防止
・体温が奪われる四つの経路
について実際に森を歩きながら説明します。
課題1:冬の防寒用簡易テントを作れ!
先程解説した体温が奪われる四つの経路を遮断するシェルターを、各自で考えて作ります。
午前中に作ったシェルターは、一方向からの雨風しか防いでくれません。ブルーシートを折り紙のように工夫して、テントのようなシェルターを作ります。道具は、森から拾ってきた枝など自然物も利用可としました。
課題2:森から薪にする枝を拾ってきて焚き火を行う
午前中は、新聞紙薪を使いましたが、今度は森の中から枝を拾ってきて焚き火をします。拾ってくる枝は湿っている可能性もあるので、難易度が上がります。
ご褒美は、焼きマシュマロ。
子ども含め、午後はどうしても集中力が続かなくなるので、予備知識と課題を与えて、自由に取り組んでもらうようにしました。
感想を伺ったり、様子を見ていると、一つ一つを一緒にやると言うよりは、参加者ご自身のペースで自由に取り組める時間を多く取ったので、子ども連れの方も大人の方もそれぞれ充実した時間を過ごせたのではないかと思います。
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